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亀卦川 宏人  /  KIKEGAWA Hiroto

黒の曖昧

3人展「そこに、或るもの」‐それぞれの視線-  / 2010.8.

身近なせかいを、撮り続ける。
自分にとっての写真とは、記憶や記録ではない。
記憶とは違ったせかいを見てみたいので写真を撮る。


過去なのか未来なのかも判然としない不安定な時間軸のなかの
不可思議な写真を求める。
それはあくまで「身近なせかい」であり「街」である。
身近な連続世界のなかで突拍子のない瞬間・角度・焦点を探して、
常に小脇にはカメラを携え日々スナップする。


そんな中、夜の黒が心を掴んで放さない。
人工的な街の明かりがなければ現れなかった光景。
自然な風景を見るのとも違う光と影。そして陰。
そこには時に肉眼では絶対に視認できないせかいがあり、
おそらく写真だけがそれを捉える。


歩き去る人たちがすこしづつ影か何かを落として行っていて、
しっとりと佇むものたちからは密やかに「人」の匂いがしている。
そんな夜の街で、不確かな時間と曖昧さと身近なせかいを、
撮り続けるのが今の自分である。

○作品仕様

 

プリント:ゼラチン・シルバー・プリント
印画紙種類:RCペーパー 
印画紙サイズ:半切、四つ切、六切

作品点数:19点

analog

Photo Showcase / 2011.3.

これは旅の証拠でもある。
逃げ水を追い越した先、
春の淡いせかいを放浪した。
記憶とは違ったせかいを見たくて写真を撮った。
記憶の中に無いものが、写真の中にはあった。

穴はどこに繋がっているのか、
一枚の写真のその先を思い描くこともまた、
旅である。

○作品仕様

 

プリント:アーカイバル・インクジェット・プリント
印画紙種類:ピクトラン 局紙 
印画紙サイズ:A4

作品点数:5点

confusion

Photo Park / 2012.8.

○作品仕様

 

プリント:銀写真プリント
印画紙種類:RCペーパー 
印画紙サイズ:A2

作品点数:1点

くれないの塵

Colorful / 2015.1.

真っ先に思い浮かんだのは、神社の朱の色だった。
日本は赤に護られている。
そして俗世では紅の塵が舞っている。

○作品仕様

 

プリント:タイプCプリント
印画紙種類:RCペーパー 
印画紙サイズ:四つ切

作品点数:7点

Sha-gaku vol.10 / 2016.2.

○作品仕様

 

プリント:タイプCプリント
印画紙種類:RCペーパー 
印画紙サイズ:約300×400mm

作品点数:3点

flowers / 2016.7.

○作品仕様

 

プリント:インクジェット・プリント
印画紙種類:エプソン プロフェッショナルフォトペーパー 光沢 
印画紙サイズ:全紙

作品点数:2点

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